暁がきらめく場所
NO.01 魔力者
光だ、と。子供は思った
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 子供は膝を抱え込み、背を壁に押し付けてうつむいていた。
 漆黒の瞳は焦点がどこかあわず、室内を満たす中途半端な闇をあいまいに見つめている。
 奇妙な家だった。
 おそろしく天井が高く、また密閉率がやたらと高い。外界とつながるのは天井近くの採光用の窓と、格子のはめられた小さな通風孔だけだった。
 おかげで真昼でも室内は暗く、空気が湿り気を帯びてじめじめしている。
 重苦しいこの家の中に、今、言い争う声が響いていた。
 子供は、現実を拒絶するように体を縮めている。響く声に興味を抱くどころか、逆に全てを迫いだそうとしている。
 言い争そうのは、子供が知る一つと知らない二つの声だった。
「さっきから言っているけれど、貴方に拒否権はないんだよ」
 冷静で透明な声が、少年の知る老婆の訴えを遮っている。
 膝を抱える子供からは見えないが、声の持ち主は玄関先で腕を組んでいた。
 整った顔立ちの少年だった。右の肩口で金に程近い薄茶の髪を結んでいる。まとっている白い長衣の仕立ては上等で、おそろしく高価なものだった。
 それなりの身分を持つと思れれる少年の襟元に、水竜をかたどった紋章が覗いた。
 ――水竜の紋章。
 この紋章はエイデガル皇国を示している。
 大陸で最大の版図を持ち、ガルテ・アデル・レキス・ティオス・ミレナの五公国を従える最強の国家だった。
 工イガルの紋章を身に帯びるのは、皇族・宰相・近衛師団長・および五公国の公族のみに絞られている。
 老婆はこぼれんばかりに目を見張り、少年の前でわなないた。
「あ、あの子はわたしめに残された唯一の身内なのです。あの子の成長だけを楽しみに、老体に鞭打って生きています。あの子を奪わないで下されっ」
「奪わないで、か」
「さようです。なにとぞ、なにとぞご慈悲を」
 すがるように伸ばされた老婆の皺くれた手を嫌悪と共に払うと、美しい面ざしの少年は足を引いた。様子を傍観していたもう一人が、老婆の前に出る形になる。
 繊細な印象の少年とは正反対の、剛毅な印象の青年だった。短く切り揃えられた鋼色の髪が、活動的な色を添えている。老婆は彼にも目を向け、再び目を見張った。
 青年の襟元にも、水竜の紋章がある。
「なぜ……そんな……」
「なぁ、下手な演技はそろそろ終わりにしないか? 面白くもない。何が唯一残された身内だよ」
 乱暴な言葉と共に、鋼色の髪の青年は肩をすくめる。
「調査は終わってるんだよ。あの子供はお前の血族ではなく、国の保護を受けるべき人間だ」
 同意を求めるように、青年は下がった少年を見やる。
 ほっそりとした顎を引いて、少年は美しい眼差しに油断ならぬ強い光をたたえた。
「エイデガル皇国は魔力保持者を保護する。そしてあの子供は魔力者だ」
 魔力者。それは、生まれながらに特異な能力を保持する者達の事だ。
 彼等は火を招き、水を呼び、雷を落とし、大地を激震させ、様々な事を成してみせる。
 力を持たぬ大半の人々には、魔力者は脅威だった。脅威の認識はやがて敵視に変わり、魔力者排除の気風が持ちあがっていく。
 かくして、不幸な時代が生まれた。
 人々は魔力者を意のままに支配する技術を見つけ、それを急速な勢いで進化させていく。
 結果、魔力者は兵器となった。
 人でありながら人とみなされず、兵器として売買され、使い捨てられていく。
 魔力者たちは死に物狂いで抵抗した。
 数は少ないが彼等は結束し、幾度となく戦いを挑みもしたのだ。
 多くの血が流れた。
 魔力者の血も、普通の者の血も、大量に。
 戦いの歴史は双方に修復不可能な傷跡を残し、互いが互いを憎しみあう心だけが増幅されていった。
 不毛な状況を打破しようとしたのが、エイデガル皇国だ。
 遠い群雄割拠の時代に、巨大な覇権を築き上げたこの大国が、魔力者の庇護政策を突如打ち出したのだ。
 不可能だと世界中が笑い飛ばした通り、政策がすぐに軌道に乗ることはなかった。
 他の誰でもなく、魔力者自身がエイデガル皇国を信用しなかったのだ。
 皇国は魔力者の支持を得られるままに、行動を起こしていった。
 魔力者を兵器と扱う者を取締り、彼等を支配する技術を禁じる。同時に受け入れる皇国民の意識改革を進めていった。
 やがて国内の施設は整い、多くの魔力者が手厚く保護されるに到ったのだ。
 時がめぐって皇王も代変わしたが、エイデガルの意志はかわらなかった。そうなって初めて、共存は可能であると全員が認識するようになったのだ。
 エイデガルは、魔力者を守る為に特珠な刑罰制度を整えている。身分が高い者が罪を犯しても、取り締まり可能にする為の特別組織が存在するのだ。
 それでもまだ、魔力ある者をさらって兵器に仕立てあげ、他国に売りさばこうと企む者達が絶えることはない。
 二人の前に立つ老婆も、そういった手会いの一人だった。
 老婆はふるえたまま、何か良い申し開きはないものかと思案していたが、ふとある物を見付けて再び息を飲む。
 水竜以外の紋章がある。
 華奢な少年には、青い鳥の紋章が。
 豪胆な青年には、金の狼の紋章が。
「アデルとティオス!?」
 エイデガル皇国配下にある五つの公国を示す紋章であり、公族を示す印だ。
「さて、どうする? いかにも俺らは、アデル・ティオスの公子だ。魔力者の存在を皇国から隠蔽し、監禁した重罪人を即時拘束する権利を持つ、な」
 鋼色の髪の青年は、示威行為として剣の柄を掴む。華奢な少年は、老婆に手を差し伸べてみせた。
「皇王陛下は、少なくとも彼を死なせずに養育はしたことに免じて、貴方を国外追放で許すとおっしゃっているよ。とはいえ、陛下のご採決を甘いと感じて憤る気持ちが私の中にある。そう」
 一旦言葉をきり、凄絶に美しい笑みを少年は浮かべた。
「抵抗してくれれば、私はこの場で君を斬って捨てことが出来る。さあ、どうする?」
 静かな恫喝を前に、老女は哀れなほど蒼白になった。震える手を胸の前で組みあわせ頭を下げると、そのまま逃げ出して行く。
「やれやれ、行ったか。ちと残念だったな」
 鋼色の髪の青年の前で、もう一人は冷たく肩をすくめた。
「あの程度で逃げだす程度なら、悪事など企むべきじゃないね」
「そんな事言ったら、世界の誰も悪事は働けないな。お前の舌鋒を受け取められる奴なんぞ、そうはいないぞ」
「ふうん。なら、平気な君が悪事を働きまくるわけだ。捕まえたら一思いに殺してあげるよ」
「おお、こわっ! だがな、俺はお前の毒舌に日夜苦しむ一青年だからな。繊細なんだよ」
「嘘だね」
「即答するなって」
「考えるまでもない。まあいい。決着は後にしよう。今は……」
 言葉を切り、少年は薄暗い家内を睨んだ。換気の悪い室内の空気はよどみ、心なしか白く煙がかかっているように見える。
「嫌なところだね。それにこの匂いは……」
「薬物って所か」
「使用している薬物は強くはないけどね。思考能力は低下するな」
「なぜ分かるよ?」
「そこに薬草がある」
「なるほど」
 抜け目のないことでと青年は続け、少年の脇をすり抜ける。扉代わりの布地をめくり、膝を抱える子供を見つけた。
「よっ」
 うつむく子供の反応はない。
「そんな態度で、安心するわけがないだろ? 怖がらせてしまうじゃないか」
 呆れた声と共に少年は短髪の青年を押しのけ、前に出た。膝を折って子供の目線に合わせる。
「少し急ぐ話しだから、勝手に話しをさせてもらうよ。私はティオス公国の第一公位継承者のアトゥール。こっちは見えないけど、アデル公国の第一公位継承者のカチェイ」
「見えないかもってなんだよ」
 横槍が入って、アトゥールと名乗る華奢な少年は肩をすくめた。
「哀れ、言葉が理解出来なくなってしまった? 公太子には見えない粗雑だと言っているの」
「はーん。俺的には、言葉の間題はないと思ってるけどね。なるほど、その理解でいくなら、お前は囗達者な芸人って評するところだな」
「弁舌爽やかと言って欲しいところだけれど」
「だったら俺は、威風堂々たる剣士ってとこだな」
 言葉を応酬しあって二人は睨みあうが、裏腹になぜか笑っていた。
 アデル、ティオスの公太子は、実は親友同士なのだ。
 二人の様子を珍しく感じたのか、子供が僅かに身じろぎをした。鋼色の髪を持つアデル公子、カチェイ・ピリア・アデルが気付いてニヤリとする。
 親友のアトゥールを押しのけると、子供の前に出た。
「俺が、公子に相応しい優雅な人間だって証明してやろう。よっと」
 晴れやかな声と共に、カチェイは子供を抱えあげてしまった。子供は十歳前後のはずだが、ひどく体重が軽い。
 子供が受けた仕打ちの一端を見せつけられ辛く思いながらも、力チェイは明るい表情を崩さなかった。
「高いところから、周りを見るのも悪くないだろ?」
 掛けられた声に、子供は震えるばかり。
「そういうことを、断りもなくやることのどこが優雅だって?」
「楽しいかと思ってさ。子供って、抱えられるの好きだろ」
「人を信用して良い環境で育てばね。――大丈夫、怖いことなんてしないよ。高くて怖いなら、カチェイにしがみつくといい」
 軽く子供の瞳を覗きこむ。
 漆黒の瞳がわずかに動いて、はじめて二人を目にとらえた。アトゥールは穏やかに微笑み、華奢な手で子供の頭を撫でる。カチェイは安心させるようと、子供の背をさすった。
「一緒に行こう。もう、ここに居なくて良いんだ。これからは大丈夫だから。安心出来るようになったら、名前を教えて欲しいな」
 あくまで穏やかにささやいて、三人は足早に家外に出た。
 子供が閉じ込められていた家は、丘の上にある。
 逃亡を監視するため、あえて周囲から丸見えになる場所を選んだのだろう。
 ひきつけの発作のように、子供が震えた。瞳にあるのは恐怖の色。
 逃げ出そうとして、ひどい目に合わされた事があるのだろう。
 力チェイはただ、震えを受け止めるように力いっぱい子供を抱いた。アトゥールは「大丈夫」と柔らかく繰り返す。
「君を束縛していた相手は、全て捕まえてしまったよ。だから大丈夫。それよりも、ほら」
 ほっそりとした手を持ち上げ、一点を指差す。
 きらきらと輝く湖が揺れていた。碧色をたたえて揺れる水は、降り注ぐ陽光を受けて、幾重にも色の深みを変えてたゆたっている。中ほどに、白の城が佇んでいた。
「あれがこの国の中心。皇王陛下の住まうエイデガル皇城だよ」
 まぶしいものを見るように、アトゥールは目を細める。子供の背を撫でる手を止めず、カチェイも同じようにした。
「こうやって遠くから見るには、申し分ない綺麗さだよなぁ」
「皇国民自慢の城だものね。とはいえ……」
 相槌の声をふっと落とす。カチェイは万感の思いをこめて肯いた。
「住んでるほうからみりゃあ、湿度は高くなる、衛生を怠れば虫がわく、冬場はとんでもなく寒くもなるで、良いことあんまりねぇもんな」
「利点があるとすれば、安全ということだけだろうね。あそこに居るものに、外に住まうものが手を出すことなど、不可能だよ」
 だから、と言葉を繋ぐ。「大丈夫なんだよ」と続けるために。
 子供は顔をあげた。
 太陽の日差しを受けて、きらきらと輝く湖がそこにあった。
 顔をめぐらせば、自分を抱えている青年の意志の強そうな鋼色の瞳と、長い髪を揺らして美しい瞳を伏せる少年が映る。
 宝物を封じるように、子供はそっと目を閉じた。



 碧の湖――アウケルンと呼ばれる湖の中ほどに浮かぶ城に辿り付き、一行は城内へと進む。その間も、二人は子供の緊張をほぐそうと、骨を折っていた。
「皇王陛下が、是非君に一人娘の遊び友達になって欲しいと、おっしゃっていたよ」
 無反応の子供にめげず話しかけた所で、童女のかん高い声が選き渡る。
 「カチェイー、アトゥールっ!! ひどい、私をおいていくなんてっ!」
 風とたわむれながら、声の主は走ってきた。
 ふっと子供が目を向ける。仕草に気付いたカチェイが、そっと子供をおろした。
 陽光に揺れる亜麻色の髪、新緑の萌えいずる色を封じ込めたような瞳。存在そのものが健やかで、太陽の香りを体いっぱいに童女は詰め込んでいる。
 光だ、と。子供は思った。
 思った時には身体が動き、誰よりも早くに前にまろびでる。そのまま子供は「はじめまして」と言った。続けて、「リーレン・ファナスです」と名乗る。
 アデル・ティオスの公子が絶句する。童女は兄と慕っている二人を見あげてから、顔を真っ赤にする子供に向きなおった。
「エイデガル皇国の第一皇女、アティーファ・レシル・エイデガルです」
 明るく答えて、一礼した。


 ――八年後。
「皇女ーっ! アティーファ皇女、何処にいらっしゃるのですか!?」
 焦りを窺わせる二つの声が、白きエイデガル皇城でこだましていた。
 ある者は声の方向を見やり、ある者は困ったように溜息を付き、ある者は微笑ましそうにして、声を発する二人を見守っている。
 声を嗄らすのは、皇女付きの侍女であるエミナと、皇女の学友であるリーレンだ。
 保護された魔力者であるリーレン・ファナスは、かなり成長していた。痩せさばらえた身体は瑞々しさを取り戻し、沈鬱だった瞳は誠実な優しさをたたえ、人懐こく潤んでいる。
 エミナは乱れた息を整えると、リーレンの前で両手を広げた。
「リーレン様、そちらにいらっしゃいました?」
「こちらにはいらっしゃいませんでした。アティーファ様はいったい何処に行かれてしまったのか」
 黒い髪を困ったように押さえて、リーレンは天井を見上げる。エミナは腰に手を当てた。
「船着き場にも行きましたけれど、皇女らしき人影を見た者はいませんでした。――そういえば、皇城内で公子方のお姿もお見かけしませんね」
「カチェイ公子と、アトゥール公子? 確かに、お見かけしませんね。外でしょうか」
「あの方々は気まぐれでいらっしゃるし、行動力もお持ちですからね。皇女があんなにお転婆なのも、側についていらっしゃるのが公子方だからではないかと、つい思ってしまいます」
 ふう、とエミナは深い息を吐き出す。リーレンは軽く片手を上げた。
「私はもう一度、中庭の方を探してみることにします。エミナは、城内を」
「かしこまりました」
 優雅に礼をし、エミナは再び小走りで去っていく。リーレンは頭を振って気分をかえ、中庭に走り出た。
 草木が自然のままに放置されているようで、見事な計算によって美しさを保っている中庭は、皇女アティーファのお気に入りの場所の一つだ。
 初めて出会ったときに、アティーファが真っ先にリーレンを案内したのも、この場所だった。
 案内された最初の日からずっと、彼はひたすらにアティーファの姿を求めて生きて来た。そうすることだけが、彼の心に巣くう恐怖を払い、安らぎを与えてくれたのだ。
「……いけない、考えこんでいる湯合じゃない」
 気を取りなおして顔を上げる。そうやって初めて、木のざわめきが少し大きい事に気付いた。
 周囲を見渡してみるが、特に変わったことはない。首をひねって、もう一度歩き出した。
「なんで気づかないかね、あいつ」
 通りすぎるのを見計らって、大木の上から声が落ちてきた。
「リーレンらしいさ。アティーファ以外のことには、とんと鈍感なのだからね」 
 別の声も落ちてくる。
 天へと差し向ける大木の葉陰に、人の姿が二つあった。短く刈り込んだ髪に、精悍な眼差しの青年と、ゆるく結んだ長い髪を流した美麗な青年がいる。二人はそれぞれ、大剣の手入れと、読書に興じていた。
 八年前にリーレンを死の商人から救い出した二人、アデル公国のカチェイ・ピリア・アデルと、ティオス公国のアトゥール・カルディ・ティオスだ。
「しかし、あれが恐怖に縮こまっていた子供と同一人物だとはね。人は変わるものだよ。リーレンを変えたのは、時というよりアティーファとの出会いだったようだけど」
「好きな女のために頑張るのは良いもんさ。勉学に励み、体を鍛え、がばがば食って、いつの間にかお前の背も越して……げっ!」
 言葉をとめると、鋼色の髪を持つカチェイは大仰に顔をしかめた。今も昔も変わりなく、美しい娘のような親友が、分厚い本を投げようとしている。
「今、なにか言ったようだけど?」
 淒みさえ宿したアトゥールの声にさらされて、カチェイは大きく息を吸い込んだ。
「おい、リーレンっ!」
 大声をだす。突然の声に驚いたのはリーレンだった。慌てて振り向いて回りを探り、木の上に二人を見つけた。
「な……なにしていらっしゃるんですか? お二人とも」
 ぽかんとするリーレンにカチェイは笑ってみせる。まだ親友を睨んでいたアトゥールは「逃げたな」と低く呟いた。
 カチェイは美麗な友を無視し、駆けよってきたリーレンに首を振った。
「この程度で驚いてるようじゃ、俺のようないい男になれないぞ?」
「カチェイのようになんてリーレンがなるわけないだろう? 君と違ってリーレンは繊細だよ」
 まだ本を構えているアトゥールがロを挟む。カチェイはニヤリとした。
「そうだよなぁ。女に見まがうほどの繊細さなんて、お前くらいしか持ってないよな。リーレンにそれを望むのは酷ってもんだ」
「カチェイ」
「ん?」
「カチェイがあの世に行ってみたいと思っていたとは、知らなかった。望みを叶えてやるべきだよね」
 薄い笑みと共に、アトゥールは腰の細剣に指を乗せる。カチェイも手入れをしていた己の大剣を握りしめ、えらく楽しそうな顔になった。
「ほお、出来るものなら……」
 やってみな、と続きかけた言葉に、突然別の声が被さる。
「いい加減になさってくださいっ! 次期公王ともあろう方々が、そんなくだらない戯れあいをしている場合ですかっ!」
 二人を一喝する声は、リーレンのものだった。毒気を抜かれて、二人の公子は顔を見合わせる。しばらくの沈黙の後二人は深刻な表情を作った。

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