[最終話 閉鎖領域]

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閉鎖領域 No.05


 静夜の背を追って二人は正門を後にした。彼は学園からは離れず、ぐるりと囲む塀に沿って進んでいる。
 昼下がりの街路は穏やかな光景しかなかった。塀の奥から生徒達の賑やかな声が響き、さやさやと梢をならす木々の音は癒しすら感じられる。
「こんなに穏やかなのに」
 やるせなげに吐息を落とし、爽子は首を振った。
「どうした?」
「だってこんなにもいつもと同じなのに、幸恵はここではない別の白鳳学園で辛い目にあっているって思うと──」
 携帯電話から漏れ聞いた幸恵の悲鳴が、耳にこびりついて離れない。
 早く助け出したい、側に駆けつけて抱きしめたい。そんな思いのまま、爽子は祈るように両手を組む。
「──爽子、ちょっと」
 組んだ手を包まれて、爽子は目を丸くした。
「久樹?」
「静夜が……」
 注意を促されて前を見ると、急ぎ足で進んでいた静夜が立ち止まり、塀の先にある学園を見つめていた。
「いつもと同じ、ね」
 爽子が呟いた言葉を静夜が繰り返す。続く言葉に興味を覚えた二人が耳を澄ますと「こんなのが?」と呟いて、少年は拳を握った。
 静夜はこれのどこが普通なんだろう、と思ったのだ。
 目に映る白鳳学園は、底抜けに明るい学び舎にしか見えない。外に対して解放的で、学校というものにありがちな、中に入るものを選ぶ特異的な閉鎖感も持っていない。
 けれどそれこそがいびつであり、偽物の証明だと静夜は思っている。
 ──まるで学園が学園にあるべき存在を誘っているよう。
 ここは素敵な場所だから入っておいでと誘って、誘われた存在を取りこんだら放さず、とろとろと魂を溶かし込もうとしてくる気がする。
 考えるほどに嫌悪感が募り、募るあまりに感情が許容以上に膨らんでくらくらとした。
「静夜っ!」
 緊張感を伴った声に名を叫ばれて、静夜はハッとする。
 前に回り込んできた久樹と爽子が浮かべる表情の厳しさに、自分が犯した失策に気づいて静夜は眉を寄せた。
 なにを言うべきかと一瞬だけ考えて「なに?」と静夜は尋ねる。
 いつもと同じ柔らかな声、けれどそれが掠れていることに久樹と爽子が気づけたのは、冬の事件をきっかけに学園からの排除を経験したからに他ならない。
「いや、静夜が辛そうって思ったんだ」
「ねえ静夜くん、真っ青になっているよ?」
 心配してくる言葉に、静夜は目を細める。
「……ちょっと、考え込んだだけだから。それより」
 静夜がはぐらかしにかかったと久樹は察知し、急いで「あんまり無理すんな」と告げて、小さな弟にするように彼の頭を撫でた。
 静夜はびっくりしすぎてまばたきを忘れ、まじまじと久樹を見つめる。爽子がいたたまれなくなって目を泳がすのを見て、小さな子ども扱いされた現実を受け入れた。
「久樹さん」低く呼ぶ。
「なんだ、どうした?」呑気な久樹の返事に、静夜は半眼となった。
「もしかして年齢詐称をしてて、とっくにお酒が飲める年齢だった?」
「へ?」
 久樹にとっては突拍子もない質問だったので、ただぽかんとする。
「してないしてない。俺はまだ未成年」
「そうなんだ。じゃあ僕が忘れていただけで、飛び級して高校二年生になったのかな」
 高めトーンが地声のくせに、どこまでも声が低くなっていく。それで地雷を踏んだと気づいた久樹が一歩下がり「お、おおお、俺、なんかしたか!?」と尋ねた。
「だって久樹さんが僕の頭を撫でたから。康太兄さんならともかく、久樹さんがだよ? 僕と久樹さんにどれくらいの年齢差があるのか確認しておくべきと思って」
 少女の面差しに可憐な笑みを浮かべて、静夜は少し首を横に傾いだ。
「改めて聞くけど、僕の頭を撫でたのはどうして?」
「いやぁ、その」
「励まそうと思ったとか?」
「そ、そーなんでござるよー」
 命の危機に震え出す久樹に、静夜はため息と共に肩を落とした。
「なんなのその変な言葉遣い。いきなり変なことするのやめてよ。それに今のってセクハラになるから」
「せ、セクハラだと!?」
「男女問わないんだよ? 知らなかった?」
「スミマセン」
「まあ、いいけど。久樹さんって前から思っていたけど、雄夜に行動が似てるよね」
「俺と──雄夜?」
「雄夜もいきなりそんなことしてくるよ。僕が弱っていると思うと、理由もわからないくせにね」
「もしや、静夜を弱らせる原因が雄夜にあるとか」
「そういう時もあるけど。雄夜は色んな意味で素直というか、動物的なんだよ。色々は考えないで、そのままを理解するから。せっかく人間に生まれたんだから、考えればいいのにね」
 手厳しい静夜の言葉が、久樹にぐさぐさと刺さって胸を押さえた。
「あの、もしもし静夜さん? もしかして人間に生まれたことを有効活用していない部分こそが、俺と雄夜の類似点なのか?」
「そんなことは言った覚えはないけど? 思い当たる節でもある?」
「なんか静夜が智帆みたいだ」
 降参を示して久樹は両手を挙げた。それでようやく静夜の目に柔らかさが戻った。
「久樹さんはそのままの本質を理解できるから。そういうところが似てるって言ったんだ」
「本質を理解?」
「とても大事なことだと思うよ。僕には……いや、僕と智帆には出来ないから。ありのままを全て、素直に受け止めるなんてこと。久樹さんは、きっと僕より雄夜を理解できるだろうな」
 言った静夜が少し寂しそうで、久樹は力強く首を振った。
「静夜以上なんてこと、あるわけないだろ」
「可能性はかなり高いよ? 教えてあげるけど、入院していた時だって、僕らの隙をついて久樹さんに連絡を入れようとしてた」
「雄夜が?」
 予想外だったので久樹はぽかんとした。
 久樹は確かに雄夜の無口さに気おされたことがない。――なんとなく、彼が考えていることが、すべて優しさから来ていると分かるから、沈黙が嫌ではなかったのだ。
「なんか照れる。そんなことを改まって静夜に言われると」
「雄夜には僕がばらしたってことは内緒にしといてよ。そうそう、分かっていると思うけど」
 言葉を切り、静夜は久樹に向けていた視線を爽子へと移した。
 久樹に向けられた言葉を我が事のように喜んでいた爽子が驚いて「なに?」と声を出す。
「爽子さんが心配してるから、苦しめたくないよって言って、なにがなんでも連絡を取る!って言い張ったのは巧だよ。こんな状態で会う方が良くないって止めたのは僕と智帆だから、巧に連絡がなかったとか言わないでやってよね」
「巧くん……うん、分かってる」
 想像していたように、誰よりも爽子の気持ちを一番に巧が考えていた現実に涙ぐむと、間髪入れずに「泣くのはやめる」と静夜につっこまれて、慌てて涙を引っ込める努力をした。
「なあ、静夜」
 問いかければ、静夜は「なに」と答えて久樹に向き直る。
「さっき、学園を見て苦しそうだった理由を教えてくれよ」
 あまりにストレートに問われて、静夜は平静を取り繕い損ねて硬直した。もちろん少年の一挙手一投足に集中していた久樹は見落さず、追及を続ける。
「だってなにかを感じていただろ?」
「……もう本当にやだな。やっぱり似てるよ、久樹さんは雄夜に」
「本質をそのまま見ている部分が似てるって言ってくれるなら、俺の問いも変じゃないんだろ? だから教えてくれ、静夜がなにを感じたのか、なにを不安に思っているのか」
 問われ続けて、静夜は困った表情でのろのろと口を開いた。
「白鳳学園がね、本当にいつもと同じだって思えるの?」
 静夜が泣くのを耐えていると久樹は思った。だから簡単に答えては駄目だと思い、爽子と一緒に改めて学園を確認する。
 暖かで、穏やかで、眩しくさえ感じる、学び舎の姿。
「俺には普段どおりに見える。爽子は?」
「わたしも、同じに感じるの」
「そうなんだ……」
 静夜にひどい仕打ちをしている気分になって、久樹は慌てた。
「静夜には特別なものが見えているのか? 俺たちとは違うものが?」
「そんなことはないよ。見えているものは、きっと一緒だと思う」
 静夜が問題としているのは、見えているものではない。もっと原始的で、肌で感じるもの──脅威を感じるかどうかの問題なのだ。
「誘ってきてるように感じるんだ。僕らを学園に呼び込んで、魂を溶かそうと企んでいる何かがいるような何かが。こっちをじっと見ている、そんな気が……」
 静夜は目を細めて学園を見やり、何かを見定めようとする姿は凛としている。それでも彼が怯えていると思って「静夜」と久樹は名を強く呼んだ。
 少年が振り向くことで、視線を取り戻せたことにほっとする。それで久樹は、静夜に学園を見るのをやめさせたかった自分を知った。
「俺らに隠れて無理を抱え込まないでくれ」
「ええ?」
「正確には智帆と二人だけで懸念して、辛い思いをして、重責に耐えながら、解決方法を探すのはやめて欲しいって思ってるんだ」
「それだと僕と智帆が修行僧みたい。今回の件に関しては、本気でなにも分かってないだけだよ。抱え込んでるんじゃなくて、おかしいとか、へんだねとか、感想しか言えないから、わざわざ口にしないだけ」
 この話は終わりと一方的に告げて、静夜は再び歩き出そうとした。
 終わらせたくないと強い思いが久樹の中に湧き上がり、手を伸ばし少年を強引に引き寄せる。
「痛っ!」
「──!?」
 声に驚いた久樹が手を離すのと、声を上げてしまったことに静夜が眉を寄せたのは、ほぼ同時だった。
「ああ、もうっ。だから久樹さんは極端すぎるっていうんだよ、おかげで……」
 静夜が確認をすると、爽子が顔色をみるみる青ざめさせていく。
 少年たちが二か月前に負った傷は、元通りになったわけではない。痛みは残っていて、だましだまし生活をしていることを気取らせまいと静夜は注意していたのだ。
「ねえ爽子さん。さっき言ったよね、余計な心配も罪悪感も謝罪も必要ないって」
「静夜くん……でも」
「なにを言えば納得してくれるの」
 困り果てた表情で、ふるっと細い首を左右に振った。
「僕らは町子さんの許可を貰って退院してるんだ。それに入院している間も、退院後も、辛い目になんて合ってない」
 一旦言葉を切ってから、静夜は「もちろん」と強めに言葉を続けた。
「痛みはある、体力も完全じゃない。でもそれも含めて、気にする必要はないって言ってる。さっきも言ったけど、僕らはみんな加害者になったことがあるんだ。だからこそ」
 少年はどこまでも優しく、けれど厳しい表情になった。
「一人だけ苦しいって顔はしないで。爽子さんのそんな顔を見ていたら、自分が傷つけてしまった人を僕らは思い出す。──今の僕らに必要なのは後悔じゃなくて、現実を対処するための行動でしかないのに」
「……静夜、くん」
 震える爽子の声を聞きながら、静夜はちらりと視線を久樹に向けた。
「ほら、久樹さん。爽子さんに何か言ってあげなよ。それで冬の事とかは全部まとめて、二人で支えあうことで完結して。だって僕らが何を言っても納得しきれないんでしょ?」
 厳しいことをとても優しく告げて、静夜は最後にもう一度、学園を見やった。
 久樹や爽子には強い態度を取っているが、本当はここに戻る覚悟がつけられないでいたのだ。
 退院後の療養に雄夜は実家、巧と将斗は遠方の祖父母宅に戻った。智帆と静夜は大江康太と内藤町子の強い勧めで夫妻の家に厄介になってきたのだ。ただ新婚夫妻の家に居候するのは悪すぎて、けれど寮にも戻れずに日々を過ごしていた。
 それはつい数日前、療養から戻ってきた面々を迎えてからも同じで、新婚夫妻の家に五人が揃ってしまっている。
「俺たちに、学園に戻る資格はあるもんなのかね」
 そんなことを言ったのは智帆だった。そうだよね、と静夜も悩む。
 静夜たちが編入する前から、たしかに白鳳学園では不思議な事件は発生していた。だからこそ異能力者が日本全国から集まることになったけれども、それでも起きていたのは大規模な事件ではなかったはずだ。誰かが対処しなくても、幽霊騒ぎで落ち着くレベルのものだけ。
 自分たちが白鳳学園に集まったのは偶然ではなく、なんらかの意思に仕組まれた必然だったのではないかと考えもする。
 噂が悪質なものに変化したのは事実だが『異変を招く存在がいる』というのは、あながち誤りと言えないのかもしれない。
 静夜も智帆も、だから白鳳学園に戻れないと思っていた。
 自分たちが居なくなって、大規模すぎる異変が学園で発生しなくなればいいと思う。それなら自分たちが去ることで、大切だと思った人々の毎日は平穏になるから。
 そう思っていたのに。
 異能力を持つ者など、一人もいなくなったあの学園で。
 ──とてつもない異変が再び発生した。
 まるで静夜や智帆たち、異能力者全員に帰って来いと命じているかのように。
 静夜は紅茶色の目を閉じて再び瞼を開けるまでに、迷いを眼差しから打ち消した。
「とにかく、目的地はもうすぐだから着いてきてよ」と告げ、再び歩き出す。
「もうすぐって、一体どこに行くんだよ?」
 そろそろ白鳳学園の正門から、ぐるっと半周することになる。自宅としてきた白梅館も見えてきたので、もしや部屋に戻るの考えたところで、木組みの古風な裏門が見えた。
 同時に静夜がいきなり速度を上げたので、待ってくれと声を張ろうと息を吸い込んで。
 ──久樹は気づいた。
 気づいてしまえば、あまりの存在感に目を奪われてしまって、視線を逸らせなくなる。
 佇む彼に戯れる風が、特徴的なココアブラウンの色合いの髪を揺らしている。上半身は塀に預けられていて、視線は静夜に向いていた。
 冬から連絡が取れなかった少年の一人、秦智帆だ。
 こみあげる感情のままに「智帆!!」と叫び、久樹と爽子は駈け出した。
 呼ばれた智帆は視線を静夜から外して状況を確認し、塀から上半身を離しこちらに進んでくる。
 駆ける久樹と爽子、その間に静夜、向かってくる智帆の形ですぐに一つの集団となる。とはいえ智帆が静夜の身体をくるりと反転させたので、静夜が久樹と爽子に向かい合う形になった。
 久樹と爽子は「わっ!」と驚き、静夜は考える素振りをしてから「やあ」と言う。
 しばし静寂が道路を支配した。
 誰も動こうとしないので、久樹は勇気を絞り出す。けれど絞り出した勇気は少しだけで、静夜の右腕に縋りついて奥の智帆に声をかけた。
「あのー智帆。もしかして俺たちのこと、見えていない?」
「いや? 眼鏡も装着済みだし、細部まできっちりと認識してるよ。目があっただけで感情を昂ぶらせて大声で名前を呼ばれ、しかも駆け寄ってこられた際の対処方法が俺の中になかっただけで」
 しかしこのまま流すのも芸がないかと続けて、智帆は静夜の背から動かずに「お久しぶり?」と適当感満載で告げてくる。
 久樹と爽子に縋られ、智帆に盾に使われながら、傍観者の立ち位置を貫いていた静夜が「なにそれ」と堪えきれずに笑いだす。
「久しぶりに会ったんだ、正しすぎる対処方法だろ?」
 しれっと智帆は答えた。
 完全に少年たちのペースに巻き込まれて何を言いたかったのか思い出せないまま「久しぶり」と二人は答えた。
「よし、正しい再会が果たせたな。さて一つ確認しておこうか、久樹さんと爽子さんはどうやって静夜と合流した? まさかだけど、正門から白鳳学園に突撃しようとしたわけじゃないよな?」
「──え?」
 二人が硬直する。
 やりましたと白状する分かりやすい態度に、眼鏡のブリッジを押さえて智帆は苦笑した。
「へー、したんだ」
「ごめんなさい」
 静夜に指摘された時よりも、いたたまれなさが半端ない。
「いやべつに? 俺は迷惑をこうむってないから、謝られてもな。入ろうとしたのにここに居るってことは、静夜がわざわざ止めてやったんだろ?」
「まあ、そうなるよね」
「お疲れ様、静夜」
「どういたしまして智帆。学園への突撃を阻止出来て良かったと思ってるよ」
 頭脳派の少年たちの、穏やかな笑みを浮かべながらの会話に精神力をガリガリと削られて、久樹が「あのー」と声を絞り出した。
「智帆さん、静夜さん、そろそろ許してくれると嬉しいです」
 静夜にすがっていた腕から久樹は手を離し、爽子と共に両手をあわせて拝みにかかる。
「あれ? 許すってなにを?」
「だって怒ってるだろ?」
「いや、こういう反応を期待されてるのかと思ってさ。大袈裟な態度をわざわざ俺に取ってきたから」
 皮肉っぽい智帆の言葉を全身に染み渡らせて、久樹と爽子はようやく思い出した。
 誰に対しても、特別な態度をとるな、謝るな。冬の事件などなかったように振る舞えと静夜に厳重注意されてきたのに、智帆に会えてあっさりと忘れしまった自分たちを二人は恥じる。
「──悪かった」
「私……その、ごめんね。静夜くんにちゃんと言われていたのに」
「その凹みまくった反応をみるに、静夜にかなり指摘されてきたわけだ」
「うううう。もう忘れない、頑張る、絶対に頑張るって!」
 否定が出来ないので、未来の頑張りを久樹は主張する。
「絶対とは確約しないあたりが久樹さんらしいな。まあいいか。それで久樹さんと爽子さんはなんだって白鳳学園に?」
「えっと、さっき静夜にも言ったけどな。幸恵から電話があったんだよ。中でヘンなことがおきてる。邪気が見えるって」
「へぇ。なるほど、久樹さんたちも道を開かせるほどの絆があったわけだ」
「将斗にすら見通せない世界と繋がったわけだからね」
 智帆の問いに答えるのはやはり静夜だ。
 周囲の人間が会話について来れるかなど、考慮すらしない二人らしいやり取りが懐かしい。過去と変わったのは、二人だけで納得しないでくれよと言えない久樹たちだった。
 ここは疑問ではなく議論に参加したいのだが、久樹も爽子も異変や邪気に関する知識がなさすぎて、何も浮かんでこなかった。
 ふと久樹は眉を寄せた。
 ここまでの自分自身の思考にひどい違和感を覚えたのだ。


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