第36話 過去
第35話 衝撃HOME第37話 証明



 ザノスヴィア王国には、生物の方向感覚の全てを惑わし、取りこんでしまう妄執の森が存在している。
 その場所から、若者の声が響いていた。
「どうやら、これで十九度目の堂堂巡りだな」
 目印にと木に結びとめたらしい布切れを、声の主である銀髪の若者が見上げている。
「これでも、胸を張って迷ってないと言うつもりか? ロキシィ」
 ついと視線を泳がせ、もう一人の金髪の若者を見やった。
「遭難もまた、旅の醍醐味ってこったろう」
 せせら笑って答える相棒に、息を落とす。
「言ってくれる。遭難の果てに、お前と仲良く白骨化するのだけは私の矜持が許さんよ」
「そこまで話しを飛躍させんでも良かろう? フォイス」
 名を呼ばれて、銀髪の若者―― フォイス・レシリス・エイデガルは肩を竦める。
「飛躍させたくもなるな。残念ながら、私の知識には、この方向感覚を狂わせる樹木の群れを正確に歩む方法の持ち合わせがないのでね」
「そこで、俺の知識を期待してみるわけだ」
「するわけがないだろう?」
 ぴしゃりと断言して、フォイスは目を細めた。陽射しが殆ど届かぬ為に、びっしりと大地を埋め尽くす苔が広がっている。
 普段は旅ばかりの親友ロキシィが、突如エイデガルに戻ってきたかと思うと、いきなり腕を掴まれ馬車に放りこまれたのは一月前のことだったか。
「気付けば旅先だ。母上の機嫌は最悪であろうな」
 参った、と呟いたフォイスの声を聞き逃さずに、金髪の若者―― ロキシィ・リリア・ミレナは顔を上げた。
「マザコンを治してやる手伝いってところだ。感謝しろよ、フォイス」
「今生で有り得る事態ではないな」
「俺に感謝することがか。狭量だねぇ」
「とにかく、ここから出る術を模索するべきだろうよ。歩き続けても埒があかないからな」
「まぁな。面倒なことは嫌いだが、考えてはいる。だがなぁ」
「良い案が浮かばぬか?」
「その通りだ」
「役立たずだな」
 断言され、言うなぁと笑い出したロキシィを放って、フォイスは広がる苔に注目する。
 途切れることなく続く緑色の道。
 だが…微妙に長さが異なってはいないか?
「ロキシィ、ここはザノスヴィア王国民でも難所だと認識している場所だったな?」
「ああ。なんでも自殺するならここ、っていう代名詞があるほどらしいぜ」
「あそこにも白骨がぶら下がっているからな」
 親友の軽口をいなして、フォイスは注意を促すべく指差した。
「生物さえも住まぬという樹木の海。ならば、何ゆえ苔の長さが違うのだろうな?」
「妥当に考えるなら、まぁ、誰かがその上を常に歩いているからだろうな」
「―― 行くか? ロキシィ」
「なんで俺に決断を促すよ、フォイス」
「決まっている。失敗の時に、お前の責任にするためだ」
「―― いい性格してるよ。ま、別に構わんけどな。俺にしても、フォイスと仲良く白骨事件は防ぎてぇからな」
 身の丈はある長弓を持ち上げロキシィは立ちあがる。フォイスが指差す苔は、確かに常に往復する何かの為に、成長が阻害されているように見えた。
「せめて、なんかの獣道だといいんだけどよ。そうだったら、久しぶりのメシにありつける」
「完全な二足歩行の獣がいるならな。可能性は否定出来んよ」
「―― ほぉ、やっぱりお前もそう思うか。これは二足歩行の跡だと、な」
「こんな場所に住む者が居るのかと聞かれると、かなり答えに苦しむがな」
 死を約束する場所に、二足歩行―― すなわち人間が決まって往復しているとは考えがたい。けれど踏みしめられた苔はそれを暗示している。困惑ものだ。
「居たとすれば、身を隠さなきゃなんねぇ奴等ってトコだろうな。犯罪者か?」
 順当なロキシィの連想に、フォイスは腰に下げた剣に手をやった。注意を促してはいないが、ロキシィも敏感に何かを感じたらしく矢筒に手を伸ばす。
「―― 感じるか? フォイス」
「ああ。殺気だな」
「こちらを見てやがる。見事なもんだ。この俺にも、居場所が掴めねぇぜ?」
「仕掛けてくるのを待つしかなかろうな。やれやれ。いっそ、珈琲でも馳走してくれる相手ならばよかったのだがな」
「お前、そればっかりだな」
「習慣は変えれんよ。……ロキシィ、このままでは意味がない。離れろ」
「仕掛けさせる気か?」
 眉を吊り上げて尋ねてくる親友に、フォイスは目線だけで頷く。殺気を発しつつこちらを監視してくる相手は、獣ではなく人間と考えて間違いない。
 監視者であろうが、人は人だ。このままでは方向感覚がなくなり、さ迷い、朽ちて死んでいくしかないのだから、出来れば姿を見せて欲しいものだと、考えてしまう。
「一人ずつになれば必ず仕掛けてくる。私達が朽ち果てるよりも、早く排除したいと考えているだろうさ。そうでなければ、殺気など発しはしない」
 攻撃してこないのは、二人揃っている状態では勝つ自信がないからだろう。一人ずつに分かれ行動すれば仕掛けてくる。
 弓弦の具合を確認して、ロキシィは獰猛な笑みを浮かべた。
「どっちに来ると思う?」
「さあ。接近戦ならばお前に仕掛けるだろうし、遠距離ならば私に仕掛けるだろうし」
「暇くせぇのは性に合わんからな。どうせなら、俺の方に来りゃいいんだが」
「私は知らんよ。だが余り離れるなよ。迷えば、合流さえ不可能になる」
「俺はあの木の上にひそむさ。フォイスはその辺歩いとけよ」
「……ま、良かろう」
 ロキシィが弓をつがえ木の上に潜むならば、敵との遭遇率はフォイスの方が高い。それを問題視することもなく、エイデガル皇太子は歩き出した。
 苔を踏みしめる、僅かな音だけが響く。
 樹木の海の中は、発する音も飲み込まれてしまって、大きく響くことはない。 
 首筋の後ろに、ちりちりと感じる殺気。
 いつ動くのか。それとも動かぬのか。分からぬままに、故意にフォイスは剣を鞘に収めた。
 今襲いかかってこられれば、抜刀までの時間が僅かにかかってしまう。致命傷にも繋がる隙になるわけだ。―― それで監視者を挑発する。
 律儀に挑発をを受取って、空気が動いた。
 右後方。大きく一歩前進し、頭を下げて剣に手を走らせる。頭上を掠め去った太刀筋の速度に、他人事のようにフォイスは感心した。
「早いな」
 呟き、遅れて抜いた剣で追いかけてくる刃を頭上で受けとめ、力一杯に押しやった。大きく襲撃者が下がったのを利用して振り向く。
「―― おや?」
 驚きの声をフォイスが上げた。
「避ける、の?」
 同じく襲撃者も驚きの声を上げる。
 似た形の剣を双方保持し、似た構えを取って二人は対峙する。
 銀髪の若者。そして、黒髪の娘。
「驚いたわ。私の剣を受け止める者なんて、オリファしかいないと思っていたのに」
「オリファ?」
「兄よ。私の」
 何故かフォイスの質問に娘が答える。
 静かな殺気と共に監視をしてきた相手が、姿をみせた途端に気軽になるとは思いもしなかったので、フォイスは苦笑した。
「まいったな。私の意表をつく人間など、親類にしかいないと思っていたが」
「あら、私、貴方の意表をついていたの? それは光栄ね」
「光栄とは恐れ入るね。では、礼に君がそうも気軽に会話してくる理由でも答えておこうか」
「分かって?」
「分かるさ」
 じり、と右足を僅かに前に詰める。
 発する緊張感も、剣先を見つめる眼差しの鋭さにも一切変化はない。―― ならば。
「相手に何を話しても、結局は殺すから話していなかったことになるからだろうよ」
「ふふ、面白いわね、貴方」
「当たりだろう?」
「ええ、当たりだわ」
 ひどく楽しいことを告げるように、微笑みと共に言いきって、娘は踏み込んでくる。間合いを図って下がったフォイスは、相手の力量に目を眇めた。
「凄いな」
「感心している場合?」
「仕方ない。私は凄いことは、凄いと感じる方なのでね」
 微笑みと共に言いきり、付き込んでくる刀を勢い良く振り払う。娘の太刀は鋭く、隙もないが、いかんせん力が足りない。力任せに払われて大きく下がった。
「本当に面白い人だわ。ねえ、どうして、あの木の上で間抜け面を晒す男は、私に弓を射掛けてこないのかしら?」
「さてね。掛けても無駄だからか、邪魔するほど無粋ではないのか」
 離れた間合いを計りながらフォイスは答える。黒髪の娘は魅力的に笑った。
「少し、気に入ったかもしれないわ。ねえ、貴方たち、私に記憶を消されてみない?」
「それは随分と珍しい提案だな」
 出来ることなら、珈琲でも飲まないかと聞かれる方が嬉しいものだがな、と続けるフォイスに切っ先を向けて、また笑う。
「記憶を消される勇気があるなら、幾らでもいれてあげるわ。ただし、紅茶だけどもね」
「紅茶? 余り普段飲まんな」
「美味しいのよ? 知らない?」
「残念ながら知らないな。で、君は答えを待っているわけだ。記憶消去を否定するか肯定するか」
「リルカ・ファナスよ」
「令嬢に先に名乗られるとは考えていなかった」
「貴方は、名乗らない?」
「どうやら、私の答えの前に、記憶を消すことを決めてしまったらしい。やれやれ、そのようなこと、可能なのか?」
 探るように尋ねられて、娘は顎をしゃくる。
「可能よ。ここを覚えていられては困るの。だから消すわ。でも、なんなら私の住む場所に連れていってあげる。私には暇つぶしになって、貴方には休息になる。この森の外にも案内してあげるわ。これだけの好条件が記憶の一部消去だけで揃うのよ? 魅力的でしょう?」
「確かに、魅力的だ」
「名乗らない?」
「名乗れば了承というわけだ。さて、どうするべきかな、相棒殿?」
 一人では決められないというよりも、ふざけるようにフォイスは意見を求める。ロキシィは返事の変わりに、腹は減ったな、と答えた。
「ふふ、どうやら交渉成立みたい」
「そのようだ。私はフォイス・レシリス。あれが、ロキシィ・リリアだよ」
 流石に、エイデガル皇国とミレナ公国を示す最後の苗字は伏せて、フォイスは微笑む。
「ようこそ、閉ざされた村へ」
 娘は嬉しそうに笑って、剣を鞘に収めた。



「まあ、簡単にいやあ驚いたの一言だったさ」
 ロキシィは言葉を締めくくって、琥珀色の液体を口に運んだ。
 目眩でも起こしたような顔をしているのはアトゥールで、カチェイは眉をしかめている。リィスアーダといえば、言葉の続きを待つように、黙ったままだった。
 沈黙だけが降りて、ロキシィの言葉の続きを待つ状態は、饒舌な者が多い公家の人間たちが集まっているとはとても思えない。
 だからこそ、彼等を沈黙させる程に重要な情報が含まれていることは間違いなかった。
「―― 記憶を消せる、といった。それはようするに魔力を行使しうる、ということなのでしょうけれど」
 蒸留酒を口にしたまま、しばらく黙ったロキシィを促す為にアトゥールが呟く。想像通り、エイデガル皇女アティーファの母親はザノスヴィア出身の魔力者で、しかも閉ざされた村で育った娘だった。
「俺らの記憶が消えてない理由は簡単だ。あの時は知らなかったが、俺らは抗魔力者だ。そうそう簡単に俺ら自身に魔力を使うことは出来やしない」
 本来、カチェイとアトゥールは抗魔力について話して良い相手ではない。だが、ロキシィはすでに二人が自力でエイデガルの謎を解明してることに気づいている。―― ザノスヴィア王女リィスアーダもだ。
 ならば今更隠すほどのことではない。口は軽くないことさえ分かっていれば、既に知っている人間に話すのは難しいことではなかった。
「ところで、ミーシャってのは誰なんだよ? ミレナ公王」
 気になって仕方なかったのか、リィスアーダを親指で示しながら、カチェイが尋ねる。ゆるやかに顔を上げて、ロキシィは唇を歪めた。
「あの村にいた女の名前だ。あの村にとって、ファナスって姓は特別でな。なんでも、村を守る定めがあるのだと言っていたさ。ま、俺らでいう皇公族みたいなもんだ。ファナス姓を持つものが皇族、持たない者が国民、そんな図式だ。そんでもって、ミーシャはファナスの一族に使える娘だったよ」
 言葉を切り、もう一口蒸留酒を飲んで、ロキシィは沈黙を守るリィスアーダに視線をやった。
「さすがの俺も驚いたさ。なにせ、ミーシャと同じ顔の女がいる。行方不明になった女の、だ」
「行方不明?」
「話せば長くなるんだけどよ。話さにゃなんねぇだろうな」
 面倒くせぇな、とぼやきながら、ロキシィは金褐色の髪を掻く。



「行方不明になった? ルリカじゃなくって、今度はミーシャがか」
 珍しく素直に驚いてフォイスが振り向くと、黒髪の美女リルカは肯く。
「ルリカはライレル姉様に見て貰っているけれど。どうも、何処に行っていたか何も覚えていないらしいの。でも、ミーシャはルリカを連れ戻しに行って、帰ってこなくなった。その変わりにルリカは帰ってきたわ。なにかこう―― 嫌な感じがするのよ」
 勝気な瞳に焦りを称えて、リルカは帯刀する剣の柄に手を置く。
 何があっても剣があれば対応出来ると考えているのだろう。らしいことだと笑って、フォイスは腕を組んだ。
「ロキシィはなにも知らんのか?」
「俺はなんでも屋じゃねぇぞ。知るか」
 何故か不機嫌な親友に、フォイスはいきなり笑い出す。
「流石のお前も、一歩出れば二度と戻れぬ森に囲まれては、一個所に留まっておるしかないからな。ここを見たいと言い出したくせに、出れぬ現実に勝手に欲求不満をためるな。迷惑だ」
「冷たいねぇ、俺の親友殿は」
「私は別に、一個所に留まるのは嫌いではないのでね。で、どうするリルカ。探したいのだろう?」
「勿論よ。ミーシャはそれは優しくて、真面目な子なのよ。辛い目に会ってないか、心配でならないわ」
 睫を伏せて、突然涙でもこぼしそうになるリルカに、フォイスは苦笑する。
「やれやれ。相変わらず感情の起伏が激しいな、リルカは」
「仕方ないわ。生まれつきだもの。ルリカがどこに行っていたのか、それが分かれば一番良いのだけれども」
「全く覚えていない、か。だが、オリファから聞いたのだが、ルリカは随分と幸せそうにしているらしいな」
 思い出したように言いながら、フォイスはロキシィにも相槌を求める。
「そういやぁ、そう言ってたかな」
「お前、オリファと気が合って随分と酒を酌み交わしながら話しに花を咲かせているらしいが。内容、ろくに覚えてもいないのか?」
 皮肉げに呟くと、弓で遊ぶようにしていたロキシィは顔を上げた。かなり不機嫌な顔から察するに、一個所に留まりつづけるのが本当に限界になってきているのだろう。
「やれやれ。お前の場合、放浪癖というより、放浪病だな」
 断言し、悩んでいるリルカに視線を戻す。
「一つ、話を聞いたほうがいいかもしれんぞ?」
「オリファ兄様に? 駄目よ、オリファ兄様は、ライレル姉様と違って、この村の人間に対し敵対心を捨てないわ。妹である私にまで、そうなんだもの。でも―― そう、ルリカには優しくしているのね」
 外の世界から来たフォイスとロキシィに心を開くのは分かるが、自分の知らないところで、双子の妹に心を開いていた事実に、瞳を曇らせる。
 兄に疎まれた状態を、歓迎する者などそうはいないだろう。
「仕方ないのは分かってる。村の者は、出来ればオリファ兄様やライレル姉様を排除しようとするわ。だから敵意を持つ。それは仕方ないけれど」
「ああ、そういやぁ掟を破ったんだったな。オリファとライレルは」
 ふてくされたような声で口を挟むロキシィを、リルカは見上げた。
「ええ。でも、二人とも幸せそうだわ。掟を破ることは、秩序を乱すことだけれど。幸せそうな所を見ると、静かにさえしていてくれれば、いいって思ってしまうのよ。それに―― 」
「ライレルが生んだ子供にゃ罪がないっていいたいんだろ? 案外甘いねぇ、リルカは。ま、甘い人間が好きか。フォイスは」
 飄々と親友に向かって意地の悪い言葉を投げつけるロキシィに、フォイスは表情を崩さぬまま、笑んでみせる。
「その通りだな。ならば、私はお前が嫌いという事になるわけだ」
「ほお、そりゃあ光栄だね。俺は甘いっていわれるのは大嫌いだからな」
「お前が甘かったら、世界は砂糖菓子で出来ていることになるだろうよ。己を知っているのは良いことだ。それはさておき、リルカとしてはどうするんだ? この問題が山のように起きた状態を」
「その前に、一つ」
 フォイスに悪戯な瞳をリルカは向ける。
 これがつい先程まで、涙しそうになっていた女なのかと思いながらも、フォイスは律義になんだ、と聞き返した。
「フォイスとロキシィは私が好きなの?」
「おやおや。問題発言だな。そうだな、私は好きだよ」
「俺は好みじゃないね。リルカは」
 ほとんど同時に言い切った二人に、リルカは屈託なく笑い出す。
「普通、照れてみたり、考えてみたりしない? それにしても、なんて結構な返事。そうね、私もフォイスは好きよ。ロキシィは願い下げね」
 断言しつつリルカはロキシィを睨み付け、続けてフォイスに曰くありげな視線を向ける。
「ねえ、出て行くなら連れていってって、言ったらどうする?」
 問いかけには答えずに、フォイスは曰くありげに笑んで、リルカの肩を抱いた。ロキシィは口笛を吹く。
「ご母堂は吃驚だ。今までどんな女も蹴ってきたくせにな。一生結婚できないのではと、青い顔してたぜ、ずっと。にも関わらず、こうもあっさり決まるとは。俺に感謝しろよ、フォイス」
「少なくとも、突然に馬車に放り込まれたのは感謝せんな」
「放り込まれるほうが悪い」
 からからと笑って、ロキシィは目を細めた。
 掟を破ったというオリファとライレルの兄妹。ライレルが生んだ4歳になる息子。突然姿を消したルリカ。連れ戻しに行ったミーシャ。戻ってきたルリカに、戻ってこなかったミーシャ。
「わかんねぇな。何が起きてやがるんだ?」
 はて、と首を傾げる。


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